未来会議室ブログ

福岡市コワーキングスペース訪問記Part.2

更新日:2017.09.29
The Kumamoto Future Times , スタートアップ , スタッフブログ , トレンド , 地域

コワーキングスペース未来会議室
広報、ライター
工藤英揮

 

 

 

 

福岡にあるコワーキングスペース、シェアオフィス訪問記のPart.2です。

ここ数年スタートアップ都市として、勢いのある福岡市。熊本にいても、福岡市の取り組みについては何かと話を聞く機会が増えてきました。


 

提供:福岡市
 

高島市長はじめ、県内外の方々が非常に精力的に動かれ、実は2012年に高島市長が「スタートアップ都市宣言」を行なっています。

スタートアップ都市宣言について

 

高島市長が「スタートアップ都市宣言」を行なったのは、「テクノロジーとクリエイティブ」をテーマに、2011年から毎年開催されている「明星和楽」というイベントだと言われています。実はこの「明星和楽」、アメリカのテキサス州オースティンで毎年3月に開催されている「サウス・バイ・サウスウエスト(略記:SXSW)」の日本版をモデルとしているようです。サウス・バイ・サウス・ウエストは、音楽や映画、最先端のテクノロジーなどを融合させることを目的としたインタラクティブフェスティバルであり、Twitterが注目を浴びるきっかけにもなったフェス。

「明星和楽」のすごいところは、営利目的の企業にりよるイベントではなく、単純に「楽しそうだから」と集まった4人がスタートしたという点。

彼らの周りに多くの人々が集まり、市長や孫泰造氏との出会いが一大コミュニティの成長を急加速しました。

参考記事|スタートアップ都市・福岡の源流となった伝説の3日間

 

こういったムーブメントの中、福岡市は日本の経済活性化のための国家戦略特区「グローバル創業・雇用創出特区」として指定され、名だたる企業や優秀な人材を集まるようになってきました。そして「スタートアップ都市FUKUOKA」が誕生したと考えられます。

参考記事|スタートアップ都市FUKUOKA


福岡市スタートアップカフェ

福岡ではスタートアップカフェができてから、起業相談件数が10倍になったと言われています。

 

国内初「スタートアップビザ(外国人創業活動促進事業)」

 

さらに、2017年4月により、大名の中心地「旧大名小学校」跡地に官民協働型スタートアップ支援施設『Fukuoka Growth Next』が誕生しています。皆さんお気付きの通り、福岡をスタートアップ都市にするための土壌が、こういった結果をもたらしたのだと考えられます。

 

オープン前から注目してましたが、今回遂にお邪魔することができたので、簡単に全体の流れなどをご紹介したいと思います。


先述の「明星和楽」仕掛け人の一人であり、福岡コミュティの重鎮で株式会社サイノウ代表/特定非営利活動法人 AIPの事務局長(その他肩書きいっぱいです)の村上 純志(通称:ムラジュン)氏とやっとお会いすることができました!


コワーキングスペースに携わりようになってから色んな人に「絶対、会った方が良い!」と言われていた方なので、非常に感慨深かったです。

 

ここからは、ムラジュンさんからお聞きした、様々なエッセンスをインタビュー形式でまとめたいと思います。

 

>ムラジュンさんが大事にしていることはなんですか?

>もともとエンジニアだったということもあり、とにかく本質的なことしかやらないですね。世の中は本質的ではないことで溢れていますから、自分が楽しくやるためにも、本質的でないことについてはやらないようにしています。

また、人間観察が趣味なので、人の行動を観察し、常に当たり前を疑うようにしています。アイデアのヒントは実は身近なところにあって、ほとんどの人が見落としていりると思います。例えば、今携わっているSTARTUP CAFEだと、人の流れを良くするために常設しているテーブルに椅子を置かないエリアを設けています。座りたい人は自分で椅子を取って、使い終わったら元の位置に片付けてもらうような運用をしています。一見簡単だと思われるかもしれませんが、この運用になってから人の流れは圧倒的によくなりました。

というか、こんな話で良いんですかね。大丈夫ですか?(笑)


>全然大丈夫です。とても面白いですね。目から鱗です。実に本質的だと思います。

>他にはどんなところを大事にしていますか。

>これも月並みですが、「仁義」ですね。例えば、イベントの主催側って「人を集める」ことに集中しがちじゃないですか。けど集めたいのは「人」ですから、来て欲しいなら逆に参加するようにしてます。実はこれが「攻めの集客」なんですよ。今はFukuoka Growth Nextに併設されたawabarに色んな人が来てくれて、毎日お酒を飲みながら色んな話をしています。

>グサリ。。。こういった「当たり前」の行動を怠っていては、コミュニティなどできないですよね。

 

>あとは、チームが大事ですね。これまでの活動にしたって、一人でできることなんてなくて、「面白い!」と思って一緒にやろうとしてくれる「チーム」が重要です。それで、ただ面白いだけだと継続できないので、「本質的」かどうかが重要だと思ってます。お金がなくても「本質的」であれば、面白いことができたりするんですよね。あとは「継続」です。「面白くて本質的なことを継続」することが得意というか、僕にはこれしかないと思っています。AIPだってお金はなかったけど、10年以上やってます。明星和楽にしたって、海外行きたいから始めたようなもので。楽しいかどうかは本当に重要だと思います。

>グサリ2回目。。。確かに「チーム」として何かをする上で、人を動かす部分部分では「本質的かどうか」というのは説得力そのものですね。そして「継続」ですか。お話お聞きしていて「本質的なことを継続」って最強な気がします。

 

>あ、良い話でしたか?お金とっても良いですかね?(笑)

嘘です、これでお金もらったことないです(笑)

 

>そして面白い。。

お忙しいところ、貴重なお話をありがとうございました。次回はawabarにお邪魔します!ありがとうございました!!

 

まとめ


福岡がスタートアップ都市になるまでに本当に多くの方の尽力があったのは聞くまでもなかったのですが、その中核である「ムラジュン」さんは噂通りのレジェンドだと感じました。このような人が、しかも10年以上も継続して動かれた結果が「スタートアップ都市FUKUOKA」であり、起業率日本一の地域を作り上げているんだと感じました。

 

熊本は九州第2の都市ですが、起業支援や労働環境の面で圧倒的に違いを感じていました。

しかし、僕らが肝に銘じて置かなければならないことは、決して表面的で見え方の良い、結果の部分だけではなく、ムラジュンさんが行ってこられたような日々の小さな行動の積み重ねが街を作っていくということです。

つまり、「街づくり」や「地域活性」、「地方創生」なんて言葉の肝は、『本質的(自分たちが実現したい未来に対し、巻き込みたい人が納得し、一緒にやりたい、やる価値があると思うこと)なことを継続(誰もが効率よくやろうとしてますが、非効率とも思える日々の人間関係の構築も含めて)すること』です。最初は小さくてもとにかくスタートして、続けていけば人は後からついてくるというのも本質的だと思います。

当たり前と思うかもしれませんが、意外と重要視されていない、根底の部分かと思いました。

 

初めてお会いしたのですが、たくさんの学びと確認ができました。本当にありがとうございました。

 

ムラジュンさんにも会えるawabar